ブラケット加工に最適！SUS430×t1.5の小ロット対応事例

ブラケット製作では素材選定から加工精度まで多くの課題が付きまとう。
特にSUS430のようなステンレス材をt=1.5の厚みで扱う際、形状の安定性や溶接部の強度確保が求められる。
小ロット対応となると、設備の柔軟性やスタッフの経験がより重要になる。
今回はタレパン、ベンダー、スポット溶接を活用し、試作レベルから量産の橋渡しを果たした一例をご紹介する。

◇ブラケット（SUS430 t=1.5）とは？
耐食性と加工性のバランスに優れたSUS430を厚み1.5mmで使用したブラケット。
主に構造補強や固定具として使われ、精度の高い曲げ加工とスポット溶接が必要とされる。

・素材：SUS430
・板厚：t=1.5
・加工内容：タレパン、ベンダー、スポット溶接
・対応サイズ：最大2000mm×1000mm
・使用機器：アマダ製タレットパンチ（EM255NT）、ベンダー（HDS1303NT他）、スポット溶接機（ID40 IV HP-NT）

・SPCC最大6mm、SUS最大3mmまで対応するパンチングマシンを使用
・130t対応のベンダーで複雑な曲げ形状にも対応
・スポット溶接により高強度接合を実現
・SUS材にも安定した加工品質
・小ロット短納期への柔軟対応

・医療機器内部の補強プレート
・精密機器の筐体保持部品
・試作装置の構成パーツ

最初にタレットパンチプレスで基本形状を打ち抜き、次にNCベンダーにて正確に曲げ加工を施す。
その後スポット溶接により部品同士を接合。全工程を社内設備で一貫して行うことで、納期と品質を両立。

社内SNSや生産管理システムを駆使し、工程ごとの進捗をリアルタイムで共有。
材料の段取りから最終検査まで短時間での対応が可能。
また、ベテラン技術者による段取り改善も積極的に行っている。

SUS430×t1.5のブラケットを小ロットで、しかも精度とスピードの両立が求められる現場。
柔軟な対応力と確かな設備力が、こうした要望に応える大きな力となっている。